マクド日記

今治には変人が多い気がする。いや違うのかな、変人かもしれない僕が行くところに見た目変人がいるのかな。惹きあうように。いや吹き溜まるように。平日の昼間っから本屋とかに来ている人ってのは、サボってるのとか無職とか社内ニートとかが多いのかもしれんなあ。なんだろう変な連帯感みたいなものが、僕にはあるよ。だけど今勝手に作った愛媛変人会今治支部には、なんの強制力もないんだけれど、それもキミらしさの一つなんだろうけど、キミらほとんどのメンバーは今すぐ風呂とか池とか海とか入ったほうがいいよ。塩素ぶち込んでな。キミらしくなくなるかもしれないけれど。今治変人会メンバーはかなりの確率で野良犬より臭い、今や懐かしさも覚える、人間臭さ、人油臭ってやつを周囲に濃く漂わせながら、その存在を主張するのであります。ただ純粋に不潔な人は変人会に加えるかべきか迷うところであるが、自分の匂いが気になんないっていうのは、イワイル戦地でも被災地でもない、風呂に自由に入れる、ここ今治においては、充分に変な人の素質があると言っておこう、素質がなくても誰でもなれるんだけれどね。気にならないのと気にしないのは違うわけで。風呂に入る入らないで言えば、坂本龍馬とか宮本武蔵とか風呂嫌いだったらしいので、間違いなく匂いがすごかったはずなのだが、そうすると愛媛変人会今治支部の行動力とか戦闘力がものすごい事になりそうだが、そんな訳もなく。
変な人に遭遇しやすい場所って他にもあるのだろうけれど、マクドも割とそうなのかな、知らんけど、まあ経験則的に。安心できて寒くも暑くもなくお金がさほどかからない所。さてある日、妻が夜の相手をしてくれないので、僕はバイクに乗って走りだしたわけであるが、行くところがどこかにあるわけでもないので、マクドとかに行っちゃったりする。そうすると窓辺に一見して変人会メンバーがひとり座っていて、ハンバーガーかなんかを買っちゃったりして、つまり、お客さんしているのであった。そして僕はこの人に合うのは3回目だぞ、って思っちゃったりして。彼とあった2回目の時に、そのお手製と思われる帽子をかぶっている姿を見て完全に記憶してしまったのである。その帽子、テディベア柄のキルト地っていうのかな、中綿でコタツ布団とか鍋つかみに普通は成っているであろう奴なんだけど、それを大胆な形、メーテルの帽子とかイギリスの近衛兵の帽子みたいな形では無いのだけれど、そんな感じにシェイプして・・・。あれかな「死刑!!」ってよく言う、おまわりさんみたいな人がかぶっている奴。うんうん、キミによく似合っているよ、生えているみたいといって過言でない。ちなみに1回目の遭遇時は、通りかかる店員さんに脈絡の無い、彼としてはきっと必然の質問をして、店員さんに「何コノ人」って言う感じで見られているのをまったく気にならない風なのを盗み見ていたので少し覚えていたのです、素質ありと。ちなみに1回目と2回目は昼間でした。そして今回は、まあ前もあったのに僕が気づかなかったのかもしれないけど、CDプレイヤー持参で何か聞きながら、何か無心にこれまた持参のノートに書いていたのです、日本語表記で。うーん、勉強中なのかしら、と彼の後方二つばかり離れた席に着く僕。君子危うきに近寄らずとかいいますけど、僕は君子でないのは明らかなのですが、彼のタイプは近接戦闘タイプでありましょうと見切りまして、一間も空いていれば大丈夫だろうと、まあいつもの席に座るためなんですけどね、結局。彼はきっと誰かに見ていて欲しいのと、スキあらば店員に話しかけようとしているのでしょうね、だから割合店員さんの傍に座っているのだと思いました。あれですね、先生の近くに罰で座らされている子居ましたよね、居ませんでしたか?彼はそれが罰にならない子でしたね。が、彼は店員さんの方は見ず、窓に向かって何かボソボソと、というよりはハッキリと私に聞こえるほどボソボソと話しかけているのです、ノートを見ながら・・。

わかりました。受信しました。彼は今DJなのです。電波なラジオ局でいまオンエアしているのであります、そして僕はそのリスナーというわけなのでしょうか。彼は今マイクに向かっていて、ガラスの向こう暗いところにはきっと彼と店員の姿が写っていて、つまりそれは電波ラジオ局のスタッフなのであります、虚像参加とはいえ店員さんが少し気の毒であります。ひとしきり喋った後、まあ残念ながら聴き逃していたというか、聞く気がなかったというか、上手くチューニング出来なかったというか、彼が何を電波ラジオで話していたかなんて覚えていないのですが、多分今彼がCDで聞いている曲の紹介などをしていたのでしょうねえ。ふと帽子を脱いで立ち上がり、トイレに行き、戻ってきて座り、「今帽子をかぶりますね」といって帽子をかぶり。うーん、自分実況。これもアレかなー中二病なのかな。帽子をかぶるかぶらないの基準がわかりませんが、例えば帽子をかぶったら放送中とかだと分かりやすいんだけれど、そういう設定じゃあないのかな。うーん、コーヒー美味しいよね。


これが彼のラジオブース。薄い水色に見える角張った物体が、彼の烏帽子。

まだまだ夜は長いので、この放送続く感じだぞ、何杯コーヒーお替わりするのだろうって思いながら、店員さんとかに電波DJとそのリスナーで、これからオフ会でもあるのかしら〜ウザイわ〜、って思われるのは嫌なので、お替り一杯にとどめて店を出てきましたが。
今治のラジオ局って実際にあって、FM愛媛プロパガンダがきつくて、きついよ最近、香ばしすぎる、聴くに耐えないとき、バリバリにあわせてみるんだけれど、これもまた聴くに耐えないというか、なんかボソボソと喋ってるだけなことが多い。だから彼の電波ラジオも「ごっこ遊び」としては合格というか。「ごっこ遊び」も毛も歯も揃った大人が無鉄砲にやってて、それを実際に見てしまうと衝撃的であるなと思って。なにライブ感って言うの?テロみたいなもんだな、ブログでやるのも正直痛いなあと自省したり。誰それの悪口をブログで書くのも自省したほうがいいのだろうかと思ってみたり。正直な感想とかホントのことを書いたら悪口になっちゃうのは一体誰が悪いんだと思ってみたり。
こういう子って、若くて身内でなければ微笑ましいというか。慢性中二病の我が身としてはいつか通った道というか、とはいえ僕も迷い道の道半ば、痛いと知りつつ痛く共感しちゃうのだ。迷惑かもしれないし誰かをムカつかせてしまうかもしれないがでも無害っちゃー無害だし。ブログでやればもっと安全かもだよって思うけど、多分今のご時世やってんじゃーねー、こういうヒトは。彼の帽子同様、その形態、生き様でなければならない理由が、明文化できない状態であるのであろう。
電波ラジオにリクエストしたいなー、するには何処に何を送ったらいいのだろうと、リスナーは思いました。