とある記念パピコ

先ほど、といっても一時間ほど前ですけど、次男「たぬきくん」が、ンコをトイレですることに初めて成功した。別に興奮してはいない。
一時間ほど前、妻とたぬきくんが、なにやらもめている様だった。また寝ぼけて、けんかしてるんか、とおそるおそる聞き耳を立てていると、たぬきくんが「うん○」という単語を発したように聞こえた、「おい、ウンコゆうとるで」と妻にいうと妻は「んーいってないよ」とか何だか寝ぼけて機嫌が悪いようなので、私がたぬきくんの手をとって、トイレに連れて行った。まだトイレでンコをしたことがない彼は、どうしたものかと、立ったり向こうを向いてしゃがんだり、しばらくいろいろな体位を試していた。まあ出なくてもいいか、とも思ったが、私は彼のおなかをさすったり、洋式便器に落ちないように支えたりして、その時を待った。すると、彼がこっちを向いて便器に腰掛けて、上半身を私に預けていたとき、まるで介助されているような姿勢の時、ブヒッとオナラがでた。「オナラがでたで」ともう一息だと彼の目を見ていると、ンジョーという液体音と共に、固形物が液体に飛び込む音がした。「おお、でたでた、すごいな、まだでるか」と言うと、もう一回音がし、もう一切れ出たようだった。「すごいな、できるやん」というと彼は「ん、そうか」と何だかえらそうだった。これに気をよくして、これからずっとトイレでしてくれるといいのだが、彼は今回のことを、夢の中のこととして記憶してそうでもある。