まあ尻は好きなんだけどね。ヒップホップって言うのか知らんけどキャップを斜めにかぶってズボンがずれてる人たちがやってるあれ、音楽があるみたいなんけど、それでまあラジオにかかるその手のやつってだいたい身近な恋人とか肉親とかに向かっての反省文みたいで、愛人とか借金とかつくって怒らせたり、昔やんちゃしていて苦労かけたりしたけど、ごめんなさい、その節はお世話になりました、これからもよろしく、俺にはお前しかいないんで的な、まあ千代大海的な不良人生を歩んできた若者が、いつも思っているんだけど言えないことを何回も反省文書いたあげく効果がなくなってきたんで、これならどうだと、とうとう歌にしちゃったんで聞いてください、こうやってメディアを通じて謝罪したんで、もうごちゃごちゃゆうてくるなやコラ、そんな歌が多いですよね、えー何だっけヒップホップには。そういう家庭の事情をな、わざわざ歌にしてくれて、御苦労さまでございますが、共感できないというか、共感するなんてまっぴらごめんって気持ち、私なんかはあるんですけど分からないかな。
そしてこういう曲をリクエストする人って想像するに、身近なところで歌と同じような事情を抱えていて、人の曲を通じて謝罪するというか、これが今のおれの気持ちだから許してねって、他人の反省文をコピペして謝ったことにするという、多分そうなの。もうだから知らんがな、そう思ってるんだったら直接土下座でもして謝れば、っていつもそういう気分になってラジオを切るのであります。
