しつこく脳内紅白、その選出理由

すにゃわち、まあ好きなんだけど。この辺の人達の曲が、ふと付けたラジオから流れてきたら、それだけでなんだか運命的な意味を感じる。涙で前が見えなくなる曲もある。眼、細目だから。
白組
奥田民生
だみ声(失礼?なのか)っていいんだよね。ほんとこんな声がでたなら、カラオケに行く。歌わねばならない理由が、だみ声需要が世の中にはある。
ウルフルズ
このVoもだみ声なのか。だみ声の持つ振動が、私の心を揺さぶるのか。歌いだしの「ああ神様おれは何様ですか」でもう泣ける。
イエモン
この人もだみ声なのか。それに加えてセクシーなんだよね多分。Voが、‘何か‘がセクシーであることは重要だね。
沢田研二
小学生の時好きだった。この人もセクシーだね。モスラの妖精と仲良かった頃はとんがった感じがしていた気がする。衣装と化粧が尖鋭的だった、すごかったね。その後ぽっちゃり路線。
小田和正
この人の声はなんと言うべきだろう。少年の声とは違う、大人の毛が生えていない声、大人げのない声。人によっては気持ち悪いと、やっかみ半分で言われそうな。最強に卑怯な泣ける歌を、こってりとCMにした映像で。ダウン症の子が小中学のとき、いた。今も生きているのだろうか。もう少しやさしくできたらよかったのにな、とは思う。でも誰かが普通にやさしくしていたろうから、まあいいか。
徳永英明
この人は、奇跡のハスキーってやつか。そしてセクシー。昔から年上の女性にもてそう。そして最近は年下にも理解されてきた。平成に生きる阿倍清明。そして神社仏閣が似合う男。鼻と口の間隔がもう少し狭ければヴィジュアルも完璧であったが、その場合この声は失われるかもしれない。
441930
この人も、だみ声。もともとしみるんだよね。さて2008年の話題曲。この曲の最初のバージョンが流行った頃、私は中二病。当時学校で習った様々な問題は、何か解決したのだろうか。みんな年取っただけなのか。ただこの動画で、ネットにある同時代感を通じて、人知れず確かに存在する才能を感じると、もしかしたら学校で習った様々な問題は、いずれ解決する見込みはなくても、どうにかなるどうでもよい些細なことなのかも知れないとすら思える。
山下達郎
この人の声も、なんだろう。この歌はジャックスのCMで使われていて、流れるたびに画面が見えなくなっていた。イントロで泣ける。今は遠く離れた人も、同じ空を見上げているのだ、ということを思い出させてくれる、広く深い大きな歌。
紅組
サディスティックミカバンド
スピードにあふれた曲。スカッとする。この動画は最近のライブ映像らしい。いろいろな人がこの曲を歌ったが、最もハードパンチな最初の人。
篠原ともえ
この人はね、もっと歌えると思うんだけど。今も歌っているかもしれないけど。「私も大好き」と言っている自分に自信を持って、もっと大きな声で魂で、これからは歌ってほしい。
BIRD
この人は、このPVの、この変な踊りで知った。義理の姉に少し似ている。
中谷美紀
きれいですから。ずっときれいなお姉さんでいてください。
ピチカートファイブ
代表作ではないとは思う、でもらしい曲。廻りまわって歌謡曲。東京タワー的な東京。東京良く知らんけど。それとなんだか懐かしい感じのする曲。ピチカートはチュッチュッチュるツとか言っているあたりから好きで、以降のCDはアルバムとマキシ、大体持っている。Voは少し妻に似ている。
木村カエラ
2008年の曲はこれしかない。電気グルーブの人って、売れ線の曲も作れるのにわざとしないのか、出来ないのか。
T永H明
奇跡のハスキーボイス。‘花‘はこの動画で知った曲。「飛んで行きたぁーい」の「ぁー」のところの振動がビリビリと心地よい。秋桜はH明さんが映っている他の動画もあったけれど、この日常感あふれる、他人には意味や落ちのない動画も、大事な時間を撮影したモノのように感じられるという点で楽曲やVoの力をより感じられるというこの動画をあえて。
岩崎宏美
昔のアイドルは力があったのよ、という生き証人。幼稚園のころ好きだったな、この人。初恋の人かも知れんね。私18〜以外はまったく違和感がない。竹田〜のほうは、岩崎さんのソロで聞きたかった。

いろいろなジャンルがあっていいと思う。でもその人が歌いだす理由、それが歌うことで伝わらないのならば、歌手としてはダメだと思う。「カラオケで歌ったら案外歌えたから聞いて〜」という風にしかみえない人は、私にとっては歌手ではない。歌手は歌う理由を銭勘定の他に持っていて、聴く人はそれをタダでも感じられる。そんな歌手の歌は、歌手自身がジャンルにとらわれているとしても、ジャンルをものともせず超然と、本質の歌としてそこにある。ジャンルを超えた歌を歌う人たちが集まるお祭りが見たくて、人は文句を言いながら、他に見るものがないとか言いながら、大みそかの貴重な時間を、紅白を見ることで過ごすのだろうと思う。