憂鬱な季節

8月6日から8月15日まで、憂鬱な季節だ。
ネットを見るのも嫌になる。

「戦争の悲惨さを語り継ぎたい」「被爆体験を後世に残したい」などという、ヤングなせいぜい70代の老人が老骨に鞭打って、ものすごく元気になる時期だからだ。

彼らは被害者気取りだ。
被害者であるというのは、僕のような日本人の感覚からは理解し難いが、道徳的に絶対優位な立場らしい。(中華的、小中華的、儒教的、朱子学的にはそうらしい。)だから是が非でも、仮に加害者であったとしても被害者になりすまそうとする、らしい。
道徳的に上位のものは下位の者をどう扱っても構わないし、未来永劫その関係は変わらないらしい。
勿論下位の者の反論は許されず、事実いかんに関わらず、下位の者の上位の者にとって不都合な発言はすべて妄言になる、らしい。
息が詰まるやうな発想、思想だが、そういうものが人の姿を借りて、21世紀にもいるらしい。

逸れた。

戦争や核兵器の被害者のうち、真性のものたちは、すでに他界している。そして、いまなお苦しんでいる様な、生き地獄を味わっている、真性の被害者は、運動にかまけている余裕などあるわけもなく、とにかく苦しんでいることだろう。(この苦しみは出来ることなら直ちに除いてあげたいところではある。)

我々が目にするところの被害者は比較的軽症者だったり、2世だったり、その取り巻き、代弁者だったりするのだろう、とまず思う。
彼らは発言の機会を得てイロイロ語る。

「戦争や原爆は非人道的」
そうだろうと思う。
核廃絶
残念ながら普通の核も綺麗な核も、みんな持ってるけどね。
「今もなお、武力に訴えたり、核の力に頼ろうとしている者がいる」
そうだね、話の通じない相手って相手にするの面倒だし怖いですからねえ、同等の武器は必要ですよね、普通に考えれば。
「反原発」「放射線が〜」
えっと、核関連は全部許せないのですね。
ちょっと性質が違うと思うんですが。
使ってるシステムや技術に問題があるのなら改善すればいいと思うのだけれども。
アメリカはいまだに帝国主義
落とした当人ですからね。唯一無二の加害者。さぞ憎いんでしょうね。
「でも日帝はひどいことをした、自業自得のところもある」
まあ、そうかもしれませんね。関わったのが間違いだったのです。
「南京で」「731が」「半島で」
えー本当かしらねえ、それって中共や9センチのプロパガンダじゃないですかね。半島では選挙権も被選挙権もありましたよねえ。無かったことになってるんですかねえ。
「だから安保反対」
あーなるほど、もしかして、あちらの方ですかね。
慰安婦が〜」
「安倍が〜」
あー言っちゃった、やっぱりねえ。
ってなる。
戦争や被爆体験を語り継ごうとする人が、単にそれを語るならばよし。
僕も祖母から満州からの引き上げ話を聞いて、( ´_ゝ`)フーン大変だったねえ、昔もっ!て思ったもんだ。
実体験ならともかく、伝聞や憶測で、「私が思う戦争の真実」を語られたところで、それはプロパガンダ以上の意味があるのだろうかと思う。
都合よく政治利用してるだけって、透けて見えてくると、ひたすらしらける。
いろいろセットにしすぎだと思うんだよね。
なんでも混ぜるなよと思う。