時空を超えた超超遠狙撃の巻

ガンダムOOのうち、1stの最終回をふくむ何回かと2ndの初回しか見ていないもんが、友人から、「白兵戦用のガンダムで長距離戦闘支援用ってワケ分からん、肝心なところで外すし」「でも好き」という、ある意味最高の評価を受けていた、ロックオンさんとデュメナス(****)が、1stの最後でほとんど犬死みたいになってしまったのを、なんだかかわいそうだなーと思いました、というわけでもないですけど、遅ればせながらお悔やみ申し上げます。


前回までのあらすじ(*)
決戦。意気込むプトレマイオスの面々(**)。手勢の5Gを全機送り出し、小惑星帯奥深くに潜む、敵宙母セレウコスを叩く。彼我の戦力差はナンチャラ100機対5G。彼らがその防御力と信じて疑わない小惑星を、それぞれの進行方向に砕きながら進むことで、4方位からの物理攻撃手段に変え、戦力差を埋める狙い。姐さんの予報した、作戦の成功率は、誤差含めお気楽の95%であった。だがもちろん、敵は残りの5%をついてきた。戦力差はナンチャラ105機対5G。たった5機多かっただけだが、それは守兵のいない、プトレマイオスの前に現れたのだった。プトレマイオスのメガだかテラだか知らんが、なんかのエネルギー砲を無効化するわ、物質を粉砕するシールド兵器を携えて。


敵1「きゃーはっはっ、笑える、笑えるゼェ、プトレマイオスさんよお、丸裸じゃんか、聞いてねえっつーの」(***)
敵2「でもコレって、ガンダムさんたちは何処に行ったんでしょう」
敵3「まあ、拾中八九、ウチよね〜」
敵4「たったの5機でどうにかなるとは思えんが」
敵5「・・」
敵1「悪いがこっちは4機でどうにかなるっつーの」
敵2〜4「ですよね〜」
敵1「じゃあ、5匹の鬼が帰ってくる前に、エコな洗濯済ませちゃいましょうか」
敵5「・・」


姐さん「えっとー、また私、運が悪いワー」
文系の彼「ぼ、ボク、今回は、今回だけは裏切ってないよ」
妹系「呼び戻しましょうか、飛行機?みたいな奴とかをですぅ」
姐さん「いや、作戦続行よ、どうにかなるわよ」
文・妹「えーしんじゃうようー(ですぅ)」
お姫様「・・清永・・」


人面みたいのに乗ってる奴、プトレマイオスが囲まれている状況に気付く。
人面「おっと、また姐さん外したわー」
飛行機みたいな奴にのっている奴「ちょーヤバくねぇ、俺帰ろうか」
清永「おれ、帰る、4人でやってくれ」と清永とっとと引き返す。お姫様が気になるようだ。
緑「んまー白兵戦になるまでに帰ってきてくれ」
清永「たぶん無理、出来ればネッ」
飛行機とその彼女「白兵戦は任せて、はっきり言って緑さんの分くらいはどうにかなるから」
人面「こんなことなら、プトレマイオスも連れてくればよかった」
緑「・・・」


敵1「では位置について〜」と敵4機はプトレマイオスを中心に、正四面体の各頂点の位置に移動する、そして
敵1「ヨーイ」と4機それぞれから、3方向へバリアカラーの光が伸びる。
敵1「ドン!!」とさけぶや、正四面体の4面がバリヤカラーに染まる。
敵1「きゃーはっはっ、うけるぅウケるぜえ、ふつーこうなるまえに、逃げるなり撃ってくるなりするだろうにぃ〜」
敵2「1さんのウザさの割に、プトレマイオスは気付いてなかったんじゃないですか」
敵4「内輪もめしているとか」
敵3「えーこんな時に内輪もめとかありえない〜」
敵5「・・早くやれ」


姐さん「このお痴れ者があ、ま〜た裏切ったなー」
文「だからいつもなんだかんだ言って生かしているからでしょう。いやいや、だから今回だけは」
妹「ちょっとぉ、なんか始めましたですよ、ヤバクないですかあですぅ」
姐さん・文「えー」
妹「テラ粒子砲、撃ちますですぅ」
だが、粒子砲は敵が展開する、正四面体のなかを跳ね返り、跳ね返り、そして。
敵1「きゃーはっはっ、ちゅどーんってぇ、あれぇ直撃したのにおかしいなあ、幾らか減衰したらしいなあ、いやシールドかもな、運のイイ奴らだ、いや、運の悪い奴らだ、というべきか」
敵3「ですよね〜」
敵2「このまま、我々が間隔を縮めていけば」
敵3「ですよね〜」
敵4「少しづつコンガリと」
敵1「きゃーはっはっ、丸焼き、いや丸焼きも何も残りはしねーっつーの」
敵5「・・・」
お姫様「・・清永・・」


こちら一機、プトレマイオスに急ぐ青いヤツ。
清永「なんだかマズそうだな、間に合わないかもしれない、いや俺がガンダムだっ!!間に合わせてやる〜」


見る間に正四面体はもうスンゴク小さくなって、ヤバイ所がプトレマイオスのほとんど鼻先まで来ているみたいだ。
姐さん「みんな、ごめんね」
文「・・まあいつかは、こうやって・・」
妹「誰か誰か!メーデーメーデーですぅ!」
文「・・僕ら地球人類の敵ですからね・・」
妹「イヤアァア、メーデーメーデーっ」
文「・・いまさら、誰も助けてくれませんて」
姐さん「・・・ストラウス・・」
文「・・あれ(姐さん遠い目だ)・」
お姫様「・・清永・・」

敵1「きゃーはっはっ、こうなったら普通死ぬわなー」
敵2「生きた心地がしないって〜」
敵3「〜感じぃー、ゼンッゼンッうらやましくないっ」
敵4「腹へったなー」
敵5「・・なんか嫌な予感がする・・」

清永「間に合わないって、そんなこと、みとめない!!俺がガンダムたって」
・・・「オーイ、もしもしぃ〜」
清永「んんッ(この声!)誰だっ」
・・・「ふふ誰だとはご挨拶だな、まあイイや、時間がないみたいだから、まあでもこっちは野暮用を済ませてまだ時間があるみたいから、そうだな、おかげで残弾が無くなっちまったが、いい仕事したぜ。」
清永「ロックオンかっ、いつの間に」
座標ナビ上の緑の光点に目を落とす清永。
清永「いやロックオンは、まだ作戦追行中だ」
・・・「フン、名前くらい変えればイイのに、紛らわしい、いや、だとすると俺は生き残っているのか」
清永「何をっ、あんたは、まだ死んじゃあいっ・・んっ」
石上「あれ、気づいちゃった?早く気づいてよ、そっちは時間が無いんだろ?」
清永「あんたどっから、いや無事だったのか」
石上「無事かどうかなんて、お前さんたちはもう知ってると思うぜ、そしてその通りだ。先に要件を済ませるぜ、プトレマイオスには間に合うようにしといたから、でも敵は残っていると思う、それはオマエがやれ、頼んだぜ」
清永「・・どういうことだ・・ロックオン・・」
石上「多分な、こっちはそっちからしたら昔ってだけで、大した違いがナイんだとよ、ガンダムからしたら。おいおい、元気がナイなあ、元気じゃないのかい?」
清永「・・今・・取り込み中だ・・」
石上「知ってるよ、そしてお前さんは十分間に合う、気楽なもんさ、あと姐さんによろしくな、これは私見だが、ありきたりの幸せって奴も悪くはねえぜ」
清永「・・・」
石上「こっちはオマエのよく知ってる怖〜い物騒ヒゲおじさんとこれから格闘だ、無駄かもしれんが応援よろしく」
清永「・・・」
石上「あれ、返事がナイなあ」
清永「・・御武運を・・」
石上「さて、そろそろか。まあまた会いたくなったら、ガンダム乗ってピンチになれや、その度に俺は外してきたのだけれど・・・そのうち中るかもしれんから楽しみにしておいてくれ。」
清永「・・御、御・・」
石上「じゃあな。」

敵1「きゃーはっはっ、じゃあそろそろ、南無〜」
敵2〜4「三ッ」
その時、敵4のシールドを保持していた左腕が突然吹き飛ぶ。
敵4「チィっ」
何のためにいたか分からない敵5だったが、ここで敵4の代わりにシールドを展開する。
敵1「なんだー笑えないぞぅ何処からだあ」
敵4「被弾解析っZ軸マイナス、直下!!」
敵2「緑の奴の狙撃か!戻ってきたか」
敵5「大丈夫だ、来る方向が解れば避けられる」
敵3「んふふ〜あんた来てよかったね〜」
敵1「よしっ、Z軸マイナスに予備シールド展開ってぇ!」
敵2「Zマイナーからくる奴なんていませんよ」
敵4「小惑星帯をぬけて接近するものあり、青いヤツ」
敵1「あれは、まだかかるよぁ、早いとこ・」
だが次の瞬間、そして無数の、と敵さんは感じたのだが実際は5発程度だったらしい、何か小さくて固いものが先程とは違う方向から、それも前後左右上から飛んできて、彼らの腕や足を吹き飛ばす。

敵1「なにィ」
敵2「一体どういう・・」
敵4「・・デブリか、亜光速の?」
敵5「何機いるんだ?」
敵3「も〜しらないわよ〜」

姐さん「・・今だわ、離脱っ。」
文「零時に全加速。」
妹「助かったみたいですぅ」
姐さん「続けて、メガ粒子砲発射。迷わず当てなさい」
妹「了解ですぅ」
メガ粒子砲をかわしながら
敵1「まだ動くんだじぇ、アタルかよ〜散れッ撤収だっ、索敵もしろッ」
敵2「帰るところ、ありますかね」
敵4「一体何処から射ったっていうんだ」
敵5「お、おいっ」
敵3「んキャーっ」
バラバラに刻まれる、敵3。そして敵5。清栄が戻ってきたのだ。
敵1「き、貴シャマの仕業か〜」
清永「・・」
敵1「何をした〜」
清永「悪い、時間みたいだ。」
敵1他「ちゅどーん


G連4機で、敵宙母を葬り、全機帰還した後。
姐さん「そう、そんなことが」
また、姐さん、余裕こいていい女ぶっている、赤ワイン飲んでる。
清永「ああ、だから、ガンダムリンクの向こうで、石上は生きている。」
人面「時空を超える超超遠狙撃か、いよいよガンダムも〜」
飛行機「すっかりチートですねえ、ハハッ」
姐さん「でも、多分、時空を超えていたのは、ガンダムリンクだけだと思うわ、彼とデュメナスにはわかったのね、リンクで時と場所が、でもそれだけ、あとは、普通の三次元のお話。」
人面「まさかっ」
飛行機「ははは、弾がずっと、石上が撃ってから宇宙を飛んできた〜とかいうんですか」
清永「そこは地味なのさ、石上は。」
人面「いや、地味じゃないだろ、そこは。」
飛行機「すっかり神業ですねぇ。」
姐さん「・・彼の・・は、ずっと飛んでいた、まるで亜光速の流星。」
姐さん、酔って赤い、そして泣き上戸なのかもしれない、その姐さんを見つつ。
清永「じゃあ、マメなのかな、よくわっかんないけど。」



(*):私はOOGをほとんど知りません。
(**):姐さん他のプトレマイオスの面々は私の脳内ではモーニングで連載中の「シマシマ」の登場人物に置き換えられております。
(***):敵1は真庭蝙蝠を参考にしました。
(****):デュナメスかもしれんねえ。